スウィングアークの時計軸で10時〜2時、グリップの手の位置が耳〜耳と表現される振り幅のショットです。
トッププロの多くのアイアンショットでは、両腕と胸の三角形をキープしたまま捻転して、グリップの手の位置が時計軸9時〜3時=グリップの手の位置が肩〜肩と表現されるポジションで止まり、両腕の脇や肘は必要以上に上げるトップは作りません。
アイアンでのトップの位置が10時や11時の位置まで上がっているのは、具体的に10時で、ミドルアイアンくらいまでの通常の番手なりの飛距離を出すショットで、11時で5番アイアンから上のロングアイアン、フェアウェイウッドなどのショットです。
ミドルアイアンのショットでは、グリップの手の位置が10時のトップが一般的でしょう。
ミドルアイアンやロングアイアンの手の位置が11時やそれ以上に上がって見えるポジションは、飛距離を出す時にテークバックのテンポが実際は少し速くなるので、その勢いでグリップの手元が上がる事は理由の一つです。
このトップの位置が多少高くなるのは、フェードボールを打つ時などにも、クラブをアウトサイドにアップライトに上げる為に、トップを高い位置に納めているように見えます。
このような理由によって、手のグリップの位置10時〜フィニッシュ2時の位置=手のグリップの位置が耳〜フィニッシュ耳の位置、「スリークオーター」と言われる位置は、ミドルアイアンくらいまでの番手の「フルショット」と考えて間違い無いでしょう。
アイアンでダフリ、トップやインパクトが安定しない理由の一つに、この位置で、腕と胸の三角形をキープしてトップを作れないのが大きな要因です。
スリークオーターと聞くと、かなり力をセーブしたイメージがありますが、実際は体幹の力をロス無くボールにパワーを伝える為には必須なポジションです。
このスリークオーターのトップは、番手なりのロフトや、ハンドファーストインパクトを作るのにも大切です。
手元で上がりすぎたトップは、インパクト時にクラブフェースが先に返り、ハンドレイトにになるプレーヤーが多く、クラブフェースのロフトが開き易く、結果、番手なりの距離が出なくなる傾向があります。
スリークオーターのトップの重要性を認識していただきたいので、脱線気味の説明になりましたが、スリークオーター位のトップの位置が重要で、ゴルフスウィングの基本の形になっていることを再認識して頂ければと思います。