ゴルフのプレー中には、好プレーも有りミスも有り、スコアを数えて囚われてしまったり、微妙な距離の池やバンカーなどのペナルティーエリアが気になり、イメージの映像が消せなかったり、信じられないミスショットに自分のスウィングやクラブのバランスを疑い始めてしまうことが有ります。
心拍数や呼吸、交感神経・副交感神経、アドレナリン、等の身体的な影響とは別に、心の雑音や雑念(心の中の悪口や負の感情)、気になるエリアの映像的なイメージはスポーツのプレー、特に身体を動かす事、複雑な約260か所を超える関節の連動動作には大きく影響します。
いろいろな意識の切り替える方法はありますが、『身体を動かす』ことによって意識を変える事は有効な手段です。
学生時代の部活の記憶をたどれば、その場で軽くジャンプを繰り返して脱力を意識する方法などは、かなり昔から行われています。単純な動きですが、意識を変えるだけでは無く、身体をリラックス出来たり、肩の力が抜けたり、身体の連動感が損なわれなかったり、軽くジャンプをするだけでも効果が多いように感じます。
ゴルフのラウンド中には、同伴者のプレーの妨げにならないように、自分のスウィングの気になるポイントをチェックする意識でクラブを持たずに素振りをしたり、前傾をキープして上半身の軸の回転のチェックをしたり、『身体を動かす』ことによって意識を変えて、同時に自分の体を動かす準備を出来る方法は沢山あります。
人間のやる気は脳内の神経伝達物質のドーパミンによって引き起こされ、ドーパミンが分泌されるのは、脳の側坐核と呼ばれる部分が活性化されたときに分泌されます。この脳の側坐核は身体を動かすことによって分泌されます。
また、脳の奥の神経系「線条体」は、運動のコントロールにも関わっていて、やる気や意欲に密接に関わっているそうで、この「線条体」は「運動野」や「前運動野」が動き出すことで活性化される言います。
『負のイメージを変える為に身体を動かして』『身体を動かす』ことによって意識を変え、次のプレーやスウィング、ショットという現実の行動に結びつけられれば、
その結果「良いショットが打てた、良い流れに変わった」などの報酬系の快感に繋げられ、実際に身体を動かすことが、メンタルコントロールの意識の方向を変えるトリガーとなるので、意識的に是非実践して頂きたいと思います。